1.設立背景
新世界マンドリンオーケストラは、現在の運営メンバーが学生であった2005年、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」に取り組んだことがきっかけとなり、2009年に設立されました。当時を振り返ってみると、私たちは「交響曲という大曲に挑む」ことにとどまり、
2.私たちが大切にすること
私たちはオーケストラの設立に際し、コンセプトについて議論を交わしました。そこで行き着いた私たちの考えは、「音楽とは表現すること」です。表現とは「この音をこうやって演奏する!」という、確固たる“意思”を伴った演奏であると考えました。作曲者が音符に込めた想いの一つひとつを、音に乗せて聴衆に届けるのが私たち演奏者の役割だと思っています。
3.選曲スタンス
選曲にあたっては、マンドリンオーケストラで取り上げたときに管弦楽(原曲)とは違ったアプローチができるのでは、といったアイデアが湧くということを条件としています。言い換えれば、演奏家(音楽家)としての表現意欲が湧くということです。目的はあくまで「音楽の表現」であり、マンドリンは音楽を表現する一手段に過ぎないと考えています。第1回演奏会には、「新世界より」をメインプログラムに据え、そしてマーラーの交響曲第6番「悲劇的」から第3楽章「Andante
Moderato」を前プロに選びました。交響曲が立て続けとなりますが、作曲者の想いが詰まっているであろう作品を「表現すること」に挑戦するという意図があります。
4.求めるメンバー像
5.最後に
随分と偉そうなことばかり申し上げましたが、私たちはまだ立ち上がったばかりの未熟なオーケストラであり、課題も沢山あります。だからこそ、毎回の演奏会で常に求め続け、成長し続けるオーケストラでありたいと考えています。一回限りでなく、何十年も継続していけるオーケストラにしてまいりたいと思いますので、どうか末永く暖かい目で見守っていただければ幸いです。
2010年5月 新世界マンドリンオーケストラ 一同